海のスタッフインタビュー 番外編 / 松栄丸三代目 (前編)

松栄丸を支える、寺川社長、船長、工場長に海のスタッフさんたち。そして、この方がいなければ、今の松栄丸はありません。松栄丸三代目、寺川社長と船長のお父様です。

代を譲られてから、いまでは、縁の下の力持ち!? 前編は、初めてお会いしたときのお話をご紹介します。

 

いつもひっそり見守るように

2017年3月の初めての現地取材。寺川社長の蟹の選別のうしろで、いつも少し離れてひっそりホースを回したり、掃除など裏方作業をしている方がいらっしゃいました。そしてセリが始まれば、取引にミスのないようじっくり耳を傾けて寡黙にメモを走らせる。そう、この方が寺川社長・船長の父で、松栄丸の三代目です。

 

興味深いお話をつぎつぎ聞かせてくださる三代目。

柴山港は近くに川が少ないので淡水が少なく、漁業に向いている良い港であること。蟹を真水に浸し洗浄してから茹でたものを流通させるのが一般的な時代に、仲買いさんの提案で活きた蟹の流通に皆で取り組んだこと。

 

今では活き蟹が一般的になっているけど、当時は笑われることもあったこと。30年ほど前、観光にも取り組もうとしたとき、地元の農家さんらが畑を提供してくれるなど助けがあり、観光組合ができ民宿が増え、人が訪れるようになったまちであること。

 

どんな人にどのように助けられて、柴山の魚がより良質になり、そして人が来てくれるようになったのか。柴山の歴史や人の物語をうかがうことで、自然とこの土地に心のつながりを持たせてくださいました。

 

からだをつくること

イキイキした目で、ユーモアを交え、専門的なことを分かりやすく伝えてくださる三代目。

たくさんの人に、柴山の魅力を伝えてこられたんだろうとお察しします。いつも、お話に引き込まれ、こちらもつられて笑顔に、そしてもっと柴山を知りたくなるのです。

 

約20年前に寺川社長に代を譲ったあとは、静かにそっと、でも常に松栄丸に寄り添って事業を手伝っておられます。とはいえ、11人のお孫さんがいて、心やさしいおじいちゃん、の顔だけでなく、仕事の話をする時は、キっと目を光らせる。そんな一面もお持ちです。

 

「人間は身体を強くするために食べる、それにより生活を営んでいけるわけです。わたしたち漁業に関わる人間は、とても大きな役割をしているので、真剣に取り組まなければいけない職業なんですなあ。人間にとって一番大切なことは、”食べること”ですから。」と信念を力強く語ってくださった時の顔は、いまだに忘れられません。

 

 

 

柴山港の黄金松

そんな三代目が柴山で一番好きな場所は「黄金松」のあるところ。黄金松とは、山の岩場の沖に生えている小さな松で、葉が年中〝黄金色″なんだそう。昔は鉱山があった柴山の、その鉱山エキスを吸っているのでしょうか。陸からは行けない岩の壁に、たった一本だけ生えている黄金色の不思議な松と聞けば、ついあやかりたくなってしまうけれど、村ではこの枝を持って帰ると海で遭難するという言い伝えがあるそうです。

昔からまちの人たちに大切にされてきた、触れてはいけない大切なご神木なのでしょうね。蟹のシーズン以外でも、海あそびができる柴山。いつか、蒼い空の透きとおる夏の日に、黄金松を見にこようとこころに決めて、はじめての柴山取材を終えたのでした。

 

次回は、今年度の取材時に再会した際の、三代目のお話をレポートします。どうぞお楽しみに!

 

 

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近藤 加奈子
近藤 加奈子

釣り好きが高じて淡路島に移住し2年!海の中の魚の世界、どうなってるの?と、松栄丸さんのお話しを聞いて、見てすっかり柴山港のトリコになってしまいましたよ!トリコポイントをゆるゆるお届けしま~す〇